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加藤・中村・安川研究室では,地球の資源・環境・歴史についての様々な研究を展開しています.

 

私たちは2011年に,全く新しいタイプの海底鉱物資源「レアアース泥」を発見しました.さらに,日本最東端の南鳥島周辺の排他的経済水域内に世界最高品位のレアアース泥が眠っていることを突き止めました.レアアースは,現代社会を支えるハイテク製品に必須のマテリアルです.世界的に今後ますます需要の増加が見込まれるレアアースの新たな資源の発見は,世界中のメディアに取り上げられ,注目を集めています

 

人類史上初となる海底鉱物資源の開発実現に向けて,私たちは「東京大学レアアース泥・マンガンノジュール開発推進コンソーシアム」を設立しました.現在,日本を代表する多種多様な企業,大学・研究機関,政府機関など約40社・機関が参画し,様々な工学的課題を克服するための検討を進めています.本テーマについてはさらなる研究開発の推進のため,東京大学基金にもプロジェクトを掲載しています.

 

また,プレートの収束境界に位置し,活発なマグマ生成や付加体の形成など,様々なプロセスで鉱床が生み出されている日本列島も重要な研究ターゲットです.海外との共同研究も含め,最先端の分析機器を用いて精力的に鉱床成因の研究を展開しています.

 

私たちは,「地球という惑星による数十億年の営みの積み重ねが現代の人類社会を成り立たせる基盤になっている」という認識の下で日々研究を進めています.そのために,教員・学生ともに陸上鉱床のフィールド調査や研究航海に赴き (時には「しんかい6500」で海底まで行きます!),岩石や鉱物のサンプルを採取し,観察し,様々な分析・解析を自らの手で行うことを大切にしています.地球の仕組みと歴史を解き明かし,その知見を活用してこれからの社会をより豊かで持続可能なものにしていくことが,私たちの研究室の最も大きな目標です